【シャニマス SS】P「プロポーズの暴発」夏葉「賞味期限切れの夢」
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26: ◆/rHuADhITI[saga]
2019/08/18(日) 02:35:34.15 ID:oj63shz20
「……もし、私がアイドルにならなかったとして」
 夏葉が呟くように言った。

「アナタもプロデューサーにならなかったとして。それでいて、私たちが街中でふと出会えたとして」
「それで好きあったとしたら、か?」
「ええ……それなら、私たちは結婚していたのかしら?」

「……想像できないな」
 俺は首を横に振る。
 大学に向かう車の中で、夏葉は言った。『アイドルじゃない自分など想像もしてこなかった』と。同じだ。俺もプロデューサーにならなかった自分を想像したことはなかった。

「ならディティールを詰めましょうか。そうね……アナタは社長と出会わなかった。私はあの日、ライブに行かなかった。代わりに、朝早くから特別講義に出ようとして、寝惚けていたせいでアナタとぶつかった」
「智代子の少女漫画みたいだな」

「そうかもね。……私とぶつかったアナタは心配して、車で私を大学まで送ってくれようとする」
「車はどこから出てきたんだ。それに、夏葉は見知らぬ他人の車には乗らないだろ」

「アナタはコンビニでいつものお弁当を買おうと車を停めていた。私はもちろん警戒して車には乗らないと言う。そしたらアナタは『なら一メートル前を俺が歩く。道だけ教えてくれ』と言うわ」
「そんな傍から見たら完全に不審者みたいなこと言うかな。……ああでも、当事者だと言うかもなあ。細かいこと考えずに」

「アナタなら絶対に言うわ。それで道すがら話をして、私は代わりにアナタに憧れて、アナタと同じ会社に入って……アナタと肩を並べて同じ仕事をして、同じ夢を見る」
「あんまり変わらなくないか? それだと」
「でも、アイドルとプロデューサーではないわ」


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