いつかの月が君に微笑む
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2:名無しNIPPER[saga]
2019/08/14(水) 21:53:00.69 ID:3RPf7FsGO
本当に幽霊か? いやいや、そんなはずはない。

言い聞かせて足を進めると、その光は勘違いでは無く、確かに光っているのだと確信できた。いよいよ本格的に心霊現象の類かと、電波の入らないスマホをカメラモードに切り替えた。これで写真を撮って佐々部に見せてやろう。

ズームにすれば何となくそれが見えるくらいの距離まで近づいた。液晶を確認すると、

光の奥に女性のような人影が見える。まさか、ばあちゃんの言い伝えは本当だったのか。

人生で初めて遭遇する心霊現象に、緊張で少し震える手で、シャッターボタンを押した。

パシャっ。

撮影音と合わせて、ライトが光り、その人影がこちらを向いたのに気がついた。しまった、ライトでばれたか。

追いつかれると海に連れて行かれてしまう。慌てて振返って走り始めると、「ちょっと待って!」と叫ばれたことに気がついた。こんなに大声を出せる幽霊がいるなんて。


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