32: ◆o3qhmpCK4I[saga]
2019/08/15(木) 09:25:05.62 ID:Fe0WbMxu0
アキ「にしてもよく無事だったよね。大洗の学園艦から落っこちたんでしょ?」ムシャムシャ
優花里「ええまぁ…」
ミッコ「ええっ。学園艦って海面まで400メートル近くなかったっけ?あつつつ!」
33: ◆o3qhmpCK4I[saga]
2019/08/15(木) 09:29:01.33 ID:Fe0WbMxu0
優花里「…その日は大雨でしたし合羽も着込んでいたので落ちるときは落下傘の要領でふわふわしてました」
優花里「海面にぶつかる寸前に背を向けてリュックをクッションにしたのでそれほどダメージも大きくなかったようで…」
優花里「それに波が荒れていたおかげで入射角が滑らかになったのも不幸中の幸いでした」
34: ◆o3qhmpCK4I[saga]
2019/08/15(木) 09:32:48.85 ID:Fe0WbMxu0
ミカ「今日は美味しかったね」
優花里「ええ!毎日こうなら良いのに」
ミカ「フフ、そうだね。でも…行き過ぎた欲望は時に破滅をもたらすよ」ポロロン
35: ◆o3qhmpCK4I[saga]
2019/08/15(木) 09:34:48.01 ID:Fe0WbMxu0
ミカ「自然っていうのはね、とても雄大で気ままで誰にでも平等な唯一無二の存在なんだ」
ミカ「美しい姿も、時に荒々しい姿も、みんなで一つの生き物なんだ」
ミカ「だから無理に自然に逆らっちゃいけないよ。風は気まぐれだからね」
36: ◆o3qhmpCK4I[saga]
2019/08/15(木) 09:37:34.42 ID:Fe0WbMxu0
みほ「忘れた方がいいのかもって思ったこともあった。慣れて前に進まなきゃって」
みほ「でもそんなの私には無理だよ…ずっと一緒に過ごしてきた仲間なのに…」
沙織「そんなの、私たちだって…」
37: ◆o3qhmpCK4I[saga]
2019/08/15(木) 09:40:32.81 ID:Fe0WbMxu0
優花里「西住どの〜っ!みなさ〜〜ん!!」たったったった
みほ「………」
沙織「………」
38: ◆o3qhmpCK4I[saga]
2019/08/15(木) 10:23:16.70 ID:Fe0WbMxu0
沙織「な、な、なんで!?」
華「ま、まぼろし!?私幻を見ているのでしょうか…?」むにゅっ
麻子「いひゃい。幻じゃない。というか自分の頬をつねってくれ五十鈴さん」
39: ◆o3qhmpCK4I[saga]
2019/08/15(木) 10:24:29.63 ID:Fe0WbMxu0
優花里「でもこうしてまた皆さんにお会いできて良かったですよぉ〜」
優花里「艦外に投げ出された時はもうダメかと…」
みほ「……」プルプル…
40: ◆o3qhmpCK4I[saga]
2019/08/15(木) 10:26:06.08 ID:Fe0WbMxu0
みほ「優花里さん…」ギュッ
みほ「あぁ優花里さん…生きてた…」
優花里「西住殿…」
41: ◆o3qhmpCK4I[saga]
2019/08/15(木) 10:29:06.42 ID:Fe0WbMxu0
優花里「皆さんもご心配おかけして本当にすみませんでした!!」
優花里「不肖、秋山優花里!どんな処罰も受ける所存であります!!」
麻子「ケーキだ」
42: ◆o3qhmpCK4I[saga]
2019/08/15(木) 10:32:48.55 ID:Fe0WbMxu0
こうして台風のあの日からおよそ一ヶ月。
優花里さんは無事に帰ってきたのでした。
しかし本当の不幸は……
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