16: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2019/08/10(土) 00:29:39.59 ID:k2me14jR0
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くたくたになるまで三人で遊んで、気付けば海も空も真っ赤に燃えていた。
太陽がゆっくりゆっくりと海へ落ちて、その丸さを欠いていく様はなんだか溶けてるみたいだ。
「いやー、遊んだねー」
「名残惜しいけど、そろそろ帰らなきゃだね」
「また来ようね! 凛ちゃん! 未央ちゃん!」
「うん。お仕事じゃなくて、オフでもさ。また来ようよ」
今の今まで、全力で遊んでいたのに、もう次の話をしているのだから我ながら気が早い。でも、本心からの一言だ。
用意してもらっている仮設のシャワー室へと向かい、シャワーを浴びてそれぞれの担当プロデューサーのもとへ戻るまでの最後の一秒まで、私たちの間には笑い声が絶えなかった。
プロデューサーの車を見つけ、助手席の方へと回る。
ドアにロックがされていなかったので、そのまま乗り込んだ。
プロデューサーはと言えば、運転席の椅子をめいっぱい倒して、寝息を立てていた。
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