39: ◆do4ng07cO.[saga]
2019/08/09(金) 01:34:36.76 ID:akEPncPz0
モモ「やめて...パパ...」
目を覚ましたモモちゃんが、彼に必死に縋り付いた。
モモ「マミお姉ちゃんをいじめないで...ぶつならわたし...」
でも、その懇願は彼の怒りを買ってしまったようで。
杏子父「モモ...なぜお前が魔女を庇う!お前までそうなのか!?」
モモ「違う...わたしはおねえちゃんと約束したの。絶対になにをされても我慢するって...だから」
杏子父「あああ...なんということだ。せめて、魔女に唆される前にとお前たちを手にかけたというのに、既に憑りつかれていたとは...!」
彼が、モモちゃんの首を締めあげる。痛めた腕のどこからそんな力が湧いてくるのか、彼女がいくら苦しんでも彼は力を緩めない。
杏子父「魔女は生かしておけない...私が浄化してやる」
マミ「やめ...ッ!」
声を出そうとしても、喉を込み上げる血塊に遮られてしまう。
だが、次の手を考える間もなく、彼の刃はモモちゃんへと振りかぶられる。
リボンがマスケット銃に変わる。
必死だった。なにも見えなくなっていた。考える暇さえなかった。
そんなものはなんの意味も為さない。
意味があるのはただ一つの事実のみ。
弾丸は、佐倉さんのお父さんの心臓を貫いた。
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