40: ◆do4ng07cO.[saga]
2019/08/09(金) 01:35:44.12 ID:akEPncPz0
マミ「はぁ、はぁ...」
彼の身体に魔力を流す。
既に血は止まっている。傷口も塞がっている。
マミ「お願い...目を覚まして...」
なのに、彼は一向に目を覚まさない。呼吸をしない。
...当然だ。彼は既に死んでいるのだから。
側で倒れているモモちゃんとお母さんを見比べる。
よく見ると、顔や身体の至るところに怪我を負っている。
先のモモちゃんの言葉がよぎる。
きっと、どんな目に遭っても耐えてきたのだろう。
きっと、それでも未来を信じていたのだろう。
マミ「...ごめんなさい」
私に泣く資格などない。
マミ「ごめんなさい...ごめんなさい...」
それでも、謝罪の言葉と零れ落ちてしまう。
どれほどの時が経っただろう。1分か10分か1時間か...
涙は枯れ、頭も冷静さを取り戻していく。
私は、全てを奪ってしまった
謝罪も償いも、なんの意味もない。
ならば、私にできることはひとつだけ。
ガチャリ
杏子「マミ...さん...?」
マミ「お帰りなさい、佐倉さん」
罪は、私が全て引き受ける。
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