38: ◆do4ng07cO.[saga]
2019/08/09(金) 01:33:59.78 ID:akEPncPz0
激痛に耐えかねた私は、無意識の内に彼の左腕を思い切り掴んでいた。
魔力で強化された身体は、一般人の能力を遙かにしのぐ。
バキリという嫌な音と共に、佐倉さんのお父さんが悲鳴をあげる。
その隙に、床を這って彼から距離をとる。
だが、そこまで。魔法少女は死ににくいとはいえ、痛覚もあれば、疲れもある。
あまりの痛みに、身体の重たさに、私はなにも考えられなくなっていた。
杏子父「なぜ抵抗する!?忌まわしき魔女風情が!」
包丁を振り上げた彼が、再び私に襲いかかってくる。
その先にあるのは、私の死。魔女との戦いで、何度も味わってきたこの悪寒。
やられる...そう思ったときだった。
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