96:名無しNIPPER[sage]
2019/08/10(土) 02:51:49.97 ID:swoF+qcF0
天幕を張るお爺さんを横目に、俺は適当な木の枝を拾った。地面を木の枝でなぞってみる。程よい柔らかさで、書きやすい。
とりあえず今日知った事を書き起こしてみる。
まず、今居る大陸にメリルという領土があり、メリルの町は領土内の一部。
クレアは王族の娘で父親がメリルの領主。
アレスというヴァーダがクレア父に仕えている。
クレアむかつく。
アレスは精装束『雷雨』所持、その他にも力がある?
この事から国ひとつに精装束1つではなく、複数ある事がわかる。
お爺さんが魔眼を知っていた。
クレア友達居ない。
ジャスミンは魔法使い、ベルベット村出身、姉が2人。
クレア偉そう。
精装束は魔獣から作られる。
『レヴァンテイン』は出力を調整出来る、もう少し練習が必要。
俺強すぎ……っと。
「……よし」
大体は書き起こした。こうやって見ると中々濃い1日だったな。
文字を眺めているとお爺さんが俺の方へ歩いてきたので、俺は文字を消した。天幕は張り終わった様だ。
「つきましたね。男さん、ありがとうございます」
「これくらいお安い御用ですよ」
「ははは…どれ、飲み物でも作りましょうか。水浴びのお二人もそろそろ戻って来るでしょう」
はっ!!……いや、別に覗きたかった訳じゃないし。そんなんじゃないし。魔物出たら危ないし?ちょっと気になっただけだし。
俺がブツブツ言っていたら、目の前にコップが差し出される。
「…どうぞ。少し苦いかもしれませんが」
「あ、ありがとうございます」
俺はコップを受け取り、匂いを嗅ぐ。これは珈琲の匂いだ。大丈夫だお爺さん、俺はブラックは好きだぞ。
「いただきます……はぁ〜美味しい…」
「はっはっは…お口に合って良かった」
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