62:名無しNIPPER[sage]
2019/08/07(水) 09:01:11.26 ID:LAhGqKG90
何だそれは、この服はそんな名前が付く程の代物なのか。あのお爺さんは俺にそんな凄い物をくれたのか、ありがたいな。
「教えてくれます?コレの事」
「……ガハハ!この前もそうだが、兄ちゃんいい度胸してるぜほんとによ!仕方ねぇ、教えてやるよ。座りな」
俺は店主の前のカウンター席に座り、話を聞く。
精装束とは、精霊の魔翌力で縫ったとされる装束。これは本来、王家から認められた者しか着れないらしい。
装束は何十種かあり、俺のは『聖光』と呼ばれる装束。
店主は俺の胸に刻まれた刺繍を指差す。これが何よりの証拠らしい。
ただの模様かと思ってたよ俺は。
店主は、この『聖光』の装束は遥か北にある国、ガーランド王国にあるはずだと言う。
「何処で手に入れたんだよ?」
俺はリネル村で起きた事を店主に語った、もちろん精霊の事は伏せてある。
「そりゃあ大変だったな……だが、あんな辺鄙な村で、そんな服があるとは思えねぇなぁ……まさか偽物か?」
そんな御大層な物を複製するとは思えないが、話の通りならこの地域にあるはずはない。
俺と店主はどうなんだろうね、と言った感じで悩んで居ると、店員の女の子がわらわらと寄ってくる。
「ねぇねぇ!お兄さんって凄い人なの!?」
「あたし知ってるよ、この服は精装束っていうんでしょ!なんか凄い人しか着られないとか!」
「マジ!にーさんめちゃくちゃ凄い人って事じゃん!」
うーん、そんなに引っ付くと俺が幸せになっちまうだろう。そんなにベタベタしないで、もっとして。
「も〜、おにーさん困ってるっすよ!離れるっす!」
俺から女の子を引き剥がしたのは、この前俺にお酌してくれたダークエルフだ。なんてひどい事を、この所業は許されないぞ。
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