61:名無しNIPPER[sage]
2019/08/07(水) 08:14:22.23 ID:LAhGqKG90
こんなに金があるんだ、少し自分にご褒美をあげたっていいだろう。
「あ……でも」
俺は思い出す。少し前にメリルの酒場で無銭飲食をし、見逃してくれる代わりに二度と来ない事を約束したのだ。
金を持ったからって約束を破って良いのか?
いや、待てよ。考え方を変えようじゃないか。
俺は前回の事を、謝りに行こう。うん、これなら不自然じゃないし酒も飲める。まさに天才のそれ。
そうと決まれば酒場に行ってみよう。入った途端に店主に怒られないといいけど。
〜酒場
俺は酒場の戸を開け、中に入る。相変わらず活気が良い。
戸に取り付けられた鈴が鳴り、店主や店員の女の子から、元気の良い挨拶が飛び交う。
ここへ来ても視線は相変わらず刺さる。だが、特に俺を睨んで居たのは店主だ。そりゃそうだ。
俺は店主の元まで行き、事情を説明する。
「話はわかったけどよ……兄ちゃん、何したんだ?」
「え?」
「その服……」
店主は顎をさすりながら俺を指差し、マジマジと見てくる。周りからも注目を浴びるしで、なんなんだ。
「……精装束だろ、それ」
「精装束……?」
「まさか兄ちゃん…知らないでそれ着てんのか?」
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