306:名無しNIPPER[sage]
2019/08/29(木) 20:47:39.43 ID:dnoqRDya0
男が手を前に出し、下を指差す。
「なっ──がはっ!?」
白仮面は勢い良く地面に叩きつけられ、押し付けられたかのように地が凹む。
「あまり長い時間は居れぬでな…手短に終わらせるぞ」
触手が蠢き、禍々しい剣へと形状を変化させる。惨憺たるその様は、見ている者の心を打ち砕くには十分だ。
「な、何なんだ…!君は、一体…!!」
地に這いつくばり、身体を起こそうとする白仮面の抵抗は虚しく、張り付けられた如く微動だに出来ない。
「貴様が知る必要は無い。絶望を味わい、堕ちて逝け」
「くっ…!」
振り下ろされる禍々しい剣。だが、それは白仮面に届く事は無く、もう一つの剣によって受け止められた。
「ア、アレス……!」
「男さん!一体何があったんだ!?」
「貴様……何故邪魔をする。そいつは敵であろう」
「くっ…!お、重いっ…!」
「理解に苦しむな。何故敵を庇う」
「そんなに…くっ!知りたいなら…!周りをよく見てみる事だね…!」
「なに…?」
男は辺りを見渡し、顔を顰める。
「これはどういう事だ、倒れている死体は貴様の同胞ばかりではないか」
男の言う通り、辺りに倒れている死体はメリルの者ばかり。ノース帝国に属する死体は一人たりとも居ない。
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