20:名無しNIPPER[sage]
2019/08/05(月) 15:45:52.98 ID:f+nH/MKh0
「何て顔してんのよ、宿で聞くって言っただけじゃない」
変な顔してたようだが、今はそんな事気にしてられない。
「いいの?宿」
「良いわよ別に。私があんたの事、気になるだけだし」
良かった。この女のおかげで今日は野宿せずに済みそうだ。
俺は宿に歩き出した女の後に付いて行く。
〜宿屋
「……あの」
「何よ?」
「え、同じ部屋?良いの?色んな意味で、いいの?」
「別に良いわよ。か二部屋借りるの勿体ないでしょ」
違うわい!同じ部屋に男女が2人、何も起こらないはずもなく。
ドキドキしてきた!
「そっか。そうだね」
「変なの」
そう言うと女は外套を脱ぐ。やっと女の顔が見れるな。
「え」
俺はその姿を見て、また変な声が出る。
「……?何よ」
女は端正な顔立ちで、頭からは兎の耳のような物が垂れていた。
外套の下は緑のチューブトップで、それなりに胸はあるみたいだ。
珍しいな、これはなんて言う種族なんだろう。
「いや、珍しいなって思って」
「そう?ま、何でもいいけど。話聞かせてよ」
俺はベットの脇に座っていて、女は隣に座る。
え、なにこれ?マジ?良い匂いするんですけど!
「ほら、早く」
肘でつつかれる。
俺は事の顛末を女に説明した。自殺しようとした事、転生した事、無能かもしれないと言う事。全てを聞き終えた女は、少し悩む素振りをする。
「どう?信じられそう?」
「……まぁ、無理な話よね。でも……」
「でも?」
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