127:名無しNIPPER[sage]
2019/08/14(水) 19:09:28.52 ID:kgfHVtwqO
「法も何も、普通に生きてりゃ大丈夫だろ。領主や王族の奴らに歯向かうとかしなけりゃ、普通に生きていける」
「犯罪を犯した奴や賊を取り締まるのは国か?それともそういった機関があるのか?」
「他所者にてめぇの国の問題を任せる訳ねぇだろ。問題が起きれば領主や国王、帝王の私兵が動く。民の支持を得られるからな」
なるほどな、俺の世界で言う警察機関は無いらしい。例えるなら都道府県各県に王様が居て、王様が責任を持って自分の国の犯罪者を私兵で取り締まり、県民から支持を得ていく感じだな。
法に触れるラインも、あまり人道的ではない事をしなければ問題はなさそうだ。偉い奴には頭下げる、そこは現実と変わらんな。
「わかった。じゃあもう1つ質問」
「まだあるのか…お次は何だ?」
「お前の技……あれは何だ?俺にも出来るのか?」
これが一番気になっていた。仮にアレが俺にも出来るなら大いな成長が望める。
「ああ…『魔走』の事か。自分で言うのも何だが……俺の魔走は中々のモンだったろ。魔翌力のある奴なら誰でも出来るが…簡単じゃねぇぜ」
「誰でも……」
俺はジャスミンを見る。魔翌力があるならジャスミンにも可能なのか?俺の視線に気付いたのか、ジャスミンは首を横に振る。
「わ、私には出来ません……」
「そうなんだ?……そうなのか?」
再びダンテに視線を戻して聞く。
「嬢ちゃんは『ノーナ』だからな、出来ねぇのも当然だ」
「ノーナ…?」
「まさか…知らねぇのか?」
「ちょっと世間に疎くて……」
「どんな僻地で育ったんだよ……まぁいい。ノーナってのは魔翌力を放出する事を得意とする奴の総称だ。俺みたいに魔翌力を内に留めるのを得意とするのが『レクタ』って言うんだ」
「へぇ〜……」
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