126:名無しNIPPER[saga]
2019/08/14(水) 18:24:10.99 ID:kgfHVtwqO
野盗も倒し、ジャスミンも助けたまでは良い。だが、この後の対応がまだ思い付いていない。
「あの……そこで寝てる人は……どうするんですか…?」
「あ……」
たしかに。ノース帝国までの交通手段は後回しにして、あの髭面…ダンテから少し話を聞こう。
〜
俺はいびきを立てて寝ているダンテに跨り、頬をペチペチと往復ビンタする。
「ぐご……んん………なんだぁ?」
「おい、起きろ」
「何だよ兄ちゃんか……やっと殺す気になったか?」
「え……こ、殺す…?」
殺すという単語にジャスミンが反応する。おい、勘違いされるだろ。
「殺さないよ。ちょっと聞きたい事があるんだ、教えてくれよ」
「何だつまらねぇ……教えるのは良いが…退いてくれ、重い」
「そんな重くないだろ!」
俺はダンテから離れ、傍に座り込むとジャスミンも隣に座った。
「で?……聞きたい事って何だよ?」
「ああ…お前をノース帝国に連行したとして、賊の処遇はどうなってるんだ?」
「なるほどな、そう来たか……捕まった賊はアジトの場所を吐くまで拷問されんだよ、それがえらいキツイらしくてなぁ……吐く奴も居れば耐えられずに自害する奴も居るぜ。過剰な拷問で殺しちまう事も良くある」
「拷問……穏やかじゃないな」
賊に対する処遇はとしては妥当かもしれないが、殺してしまう程の拷問とは酷いな。民の為に賊を根絶やしにする……拷問は仕方の無い事かもしれない。
「んで、聞きたい事ってのはそれだけかよ?」
「いや、まだある。この国の法とかはどうなってるんだ?」
「はぁ…?俺に聞くかよそれを」
まぁ、そう言われちゃあそうなんだけど。この国での法があって、俺がいつ侵すかもわからんしな。聞いておいて損はないだろう。
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