113:名無しNIPPER[saga]
2019/08/13(火) 15:22:44.43 ID:EVQnE6soO
まぁ、確かに魔法のある世界だし、怪力くらいじゃ驚かないか。俺も鞘を構える。
剣術なんぞ皆無の俺だが、ゲーム漫画アニメで培った知識がある。アテになるかわからんが、当たれば良い。この力に頼って振れば勝てるだろう。
「抜かねぇのか?」
「……抜くまでもないって事だよ」
「けっ…舐めやがって」
髭面は唾を吐き捨てると、回転して斧を投げてきた。
馬鹿かこいつ、得物を投げやがった。難なく交わして体勢を変えた時、右肩に激痛と衝撃が走る。
俺は衝撃にぶっ飛んでしまい、草原に倒れ込む。
「いっ…てぇ!!」
何が起きた?殴られたのか?俺の居た場所には、髭面が立っていた。いつの間に距離を詰めた…?
「軽いなぁ兄ちゃん……どうだ?効くだろ、俺の『魔撃』はよ」
髭面は俺を見下し、鼻で笑う。見るのとやられるのじゃ訳が違う。
今のは喧嘩慣れした奴が、服で目眩ましをして死角から殴るアレと同じだ。
俺は立ち上がり、構える。
「おいおい、大人しくしてりゃあ骨の数本で勘弁してやっても良いんだぜ?女は貰ってくけどなぁ」
髭面は髭をさすり、ニヤケ面でジャスミンを見ている。この野郎…絶対にそれは許さねぇ。
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