【安価】男「異世界転生しちゃった」
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104:名無しNIPPER[sage]
2019/08/10(土) 14:34:04.06 ID:GUyQL1LqO

「大きいでしょう、このメルヴィス湖は。この中には巨大な魔物が潜んでいるとも言われているんですよ」


後ろからお爺さんの声が聞こえる。俺は相変わらず後ろに座ってるので前の状況がわからないが、おそらくジャスミンに話しているのだろう。それにしても巨大な魔物か、たしかに居てもおかしくないな。


「そして満月が1つになる日……『ヒトツキの夜』にこの湖に訪れると、セイレーンの歌が聞けるそうですよ」


へぇ、月が1つになる日があるのか。ジャスミンが何か言っているが聞き取れなかった。お爺さんの声はよく通るな。




〜国境


一度休憩を取り、しばらく経った頃。巨大な城壁の前で俺達は一度止まる。門番らしき兵士が2人、恐らくここは国境なのだろう。
お爺さんが馬車から降りて、門番に何かを見せている。通行手形的なやつかな?

様子を見る際、クレアの様子もついでに見る。退屈そうなのか、悩み事なのか、前を通る俺を見る事も無く、ただひたすらに遠くを見ている様だった。

通行許可が出たのか、お爺さんは馬車に戻って再び手綱を取る。俺も後ろに戻り、国境を後にする。
今更だけど、クレアは何しに行くんだろう。俺が知る事では無いのだが、クレアの様子から恐らくノース帝国で何かあるのだろう。




〜街道


「あまり風景は変わりませんが、ここはダーウィンの領土であり、領主のエルサム・ダーウィン様が統治しておられるのです」


風景は確かに変わらないが、何というか草むらに大きな岩が多い感じがする。遠くには牛を連れて歩く人物も見え、この国も平和なんだなと思った。





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