芹沢あさひ「青空の水槽」
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12: ◆J2O9OeW68.[sage saga]
2019/07/24(水) 12:30:36.85 ID:rmJoFnhWo

 プロデューサーさんは続ける。

「しかし、いまの場合はそれほどうまく繋げられないかもしれないな。何せ、これは連想ゲームだ。鶏と卵みたいに分かりやすい関係性があるわけじゃない」
「そうっすね。水色と青空となら、水色のほうが卵っぽいっすけど」
「それにしても、あとの二つがよく分からない。水と水色はまだしも、青空と水なんてほとんど無関係だ」

 この話はそもそも、青空と水とが私の中でどういった風に結び付けられているのか、という疑問から始まったのだ。
 この期に及んで、その二つを切り取って考えることに意味があるとは、あまり思えない。

「とりあえず水色が卵だとしてみるっす」

 だから、思考を前へと進めたいのなら、ここから切り込んでいくしかない。
 プロデューサーさんは頷いて、言った。

「青空と水はそれぞれ適当な鳥だと思っておけばいい。水色が卵と決まったら、次はどうなるだろう?」
「ループの原因が水色にあるってことになるっすよね」
「そうなるね。鶏と卵の場合、鶏でない鳥が産んだ卵に突然変異のようなものが起きて、それが鶏になったという流れだった。さて、鶏でない鳥とは青空と水とのどちらだろう?」

 私は頭の中で反復してみる。鶏でない鳥。それに対応するのは、つまり、水色よりも先にあったもののはずだ。




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