善子「それでも私は■■を愛して生きていたいのです」
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3:名無しNIPPER[saga]
2019/07/21(日) 04:18:08.72 ID:gGVI8GvBO
答えの無い問いに苛まれていると、私の前に顔を出す者があります。

「はぁい☆」

それは、私がステージ上で歌を歌い、流れるメロディーに合わせて懸命に踊り、輝いているときには姿を現しません。

気の置けない友人達と共に、どこかファミリーレストランや、少し洒落たカフェなんかでケーキやらパフェやらをつついている時にも全く、姿を現す事はありません。


それは夜に現れるのです。


それは今日みたいな、澄んだ夜空にぽつんと月だけが浮かんだような、この世界に存在するのが自分だけだと錯覚してしまいそうな程暗く静かな夜に、音もなく静かに現れるのです。

私という幹から分かれて飛び出した枝葉のように、何食わぬ顔でひょっこりと、私の前に顔を出して来るのです。

「はぁい☆堕天使のヨハネよ、どう、苦しい? 目一杯苦しんでる?」

ぬるり、と私の頭の中に姿を現す、虚構の“わたし”。


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