善子「それでも私は■■を愛して生きていたいのです」
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1:名無しNIPPER[saga]
2019/07/21(日) 04:16:37.74 ID:gGVI8GvBO
「はあっ…はあっ…」

夕食を手早く腹に収めリビングのソファに寝転んだ私に、純粋な死の恐怖が私に襲い掛かる。

両の掌を胸に当てて強く握る様に押さえつけてみても、荒く跳ねる鼓動は留まることを知りません。

私が今、家の中でたった一人だと言うのが不幸中の幸いでした。今の私を外から見たのなら、目が虚ろなまま息を荒げている、奇特な人間に他ならないのですから。

誤解しないで貰いたいのは私は何かの疾患や持病を、少なくとも体の表面上には全く、持っていないということです。

別に、体のどこからか血が出たり病院に寝たきりになったり、ということは私の十五年の生涯を辿ってみても、一切ありません。


私の死の恐怖とは、死にそうだから怖いのではありません。「死」が怖いのです。


ただ、本当に「死」が怖いのです。

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2:名無しNIPPER[saga]
2019/07/21(日) 04:17:28.23 ID:gGVI8GvBO
目の前の現実化から目を背ける様に目を強く瞑ると、暗闇の中に走馬燈のように過去の記憶が頭の中を跋扈します。

中が良かった園の先生、一緒に遊び回った同い年の友達、くだらない事で喧嘩したイタズラ好きの悪ガキ達。

私の頭の中に、映像としてハッキリと思い出せるほど記憶が残っているのは、幼稚園の頃位までで、それ以前の事は出会った人や、住んでいた所までは、思い出せません。
以下略 AAS



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