善子「それでも私は■■を愛して生きていたいのです」
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名無しNIPPER
[saga]
2019/07/21(日) 04:16:37.74 ID:gGVI8GvBO
「はあっ…はあっ…」
夕食を手早く腹に収めリビングのソファに寝転んだ私に、純粋な死の恐怖が私に襲い掛かる。
両の掌を胸に当てて強く握る様に押さえつけてみても、荒く跳ねる鼓動は留まることを知りません。
私が今、家の中でたった一人だと言うのが不幸中の幸いでした。今の私を外から見たのなら、目が虚ろなまま息を荒げている、奇特な人間に他ならないのですから。
誤解しないで貰いたいのは私は何かの疾患や持病を、少なくとも体の表面上には全く、持っていないということです。
別に、体のどこからか血が出たり病院に寝たきりになったり、ということは私の十五年の生涯を辿ってみても、一切ありません。
私の死の恐怖とは、死にそうだから怖いのではありません。「死」が怖いのです。
ただ、本当に「死」が怖いのです。
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