ドラゴン「貴様は肉を食わないのだな」魔物使い「ベジタリアンなものでして」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2019/07/16(火) 22:12:07.97 ID:otgDpFYUO
「というわけで、ご主人様」
「何を言うつもりなのか、わかっているぞ」
「排泄の処理を……」
「するわけなかろう!」
「ひぇっ」
ドラゴンは火炎を吐き出しながら、吠えた。
人間はびびったものの、すぐに立ち直った。
なんだかんだで優しいのだ、このドラゴンは。
「育児放棄はよくないと思います!」
「そもそも貴様は子供ではなかろう!?」
「小さい子にしか興味ないんですか!?」
「やかましい! 稚児からやり直せ!!」
ドラゴンは至極まともな正論を口にした。
しかし、何しろ相手が悪い。最悪だった。
頭のおかしい人間に正論は逆効果だった。
「ばぶー!」
「き、貴様、ついに気でも触れたのか……?」
「おぎゃあー! おぎゃあー!」
「おお、よしよし。泣くな泣くな」
飢えて痩せ細った人間の赤ん坊に対し、思わず庇護欲を抱いてしまったドラゴンをいったい誰が責められようか。なんだかんだ優しいのだ。
「ドラゴンさん、ドラゴンさん。お耳かして」
「どうした、なんでも言ってみろ」
「……うんちしたい」
「ん? なんだ? もう一度言ってみろ」
「あのね、うんちがしたいの!」
「調子に乗るなよ人間風情がぁ!!」
知らぬ間に抱きかかえていた痩せ細った人間の赤ん坊のふりをしていた狂人を投げ捨てる。
何がニッコリ笑って、うんちがしたいの、だ。
馬鹿にしやがってと、憤慨するドラゴンの腹からその時、何やら地鳴りのような音が響いた。
「ぬあっ!?」
ぎゅるるるるるるるるるるるるるるるぅ〜っ!
「フハッ!」
その音色を耳にして、人間が愉悦を漏らした。
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