ドラゴン「貴様は肉を食わないのだな」魔物使い「ベジタリアンなものでして」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2019/07/16(火) 22:07:23.49 ID:otgDpFYUO
「こんなに満腹なのは久しぶりです」
「そうか」
「ドラゴンさんも満腹ですか?」
「腹八分目だ」
「大食いなんですね」
「貴様が少食なだけだ」
「太りたくないので」
「これからは沢山食え」
「太っても嫌いになりませんか?」
「痩せすぎているよりはマシだ」
「それなら、安心して食べれますね」
食後、ドラゴンと人間は打ち解けていた。
図々しくも横たわるドラゴンの背に寝転んで、人間はヘラヘラ笑いながら、泣いていた。
「またお肉、食べないといけませんか?」
「食え。生きる為に」
「ドラゴンさんが生きる為なら、食べます」
「貴様がそうしたいのならば、好きにしろ」
「そんな私は……やっぱりズルいですか?」
「そうだな。たしかに、貴様は狡くて醜いな」
「ううっ……そう、ですよね」
魔物を飼育していた時と同じように、言い訳をして肉を食らう己を人間は恥じていた。
その醜さや狡さを踏まえてドラゴンは言った。
「それでも、貴様は美しい」
「ふぇっ!? やだもう! 何言ってんですか!」
「生きる姿勢についてだ。勘違いをするな」
「……ご主人様の意地悪」
不貞腐れる人間は、なかなかに愉快だった。
「そろそろ、眠たくなってきましたね」
「そろそろ、雨は上がったのではないか?」
「追い出そうしても、そうはいきませんよ!」
「貴様は雨宿りをしに来たのだろう?」
「そうですけど! もうそれどころじゃないっていうか、この胸の高鳴りと身体の火照りをどうにかして欲しいっていうか……ご主人様ぁ!」
「もう一度雨に打たれてこい」
あまりのメス臭さに耐えかねたドラゴンは、ぽいっと背中から人間を地面に落とした。
すると、人間はむくりと起き上がって。
「あ! そう言えば!」
「なんだ?」
「寝る前に用を足すのを忘れてました!」
そう言ってもぞもぞと、下着を脱ぎ始めた。
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