ドラゴン「貴様は肉を食わないのだな」魔物使い「ベジタリアンなものでして」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2019/07/16(火) 22:02:13.69 ID:otgDpFYUO
「魔物の肉を食え。貴様の飼っていた魔物と同じように。生きる為に、食え! 食うのだ!!」
「やだ、やだよ……できない。できないよぉ!」
現実を突きつけても尚、人間は拒んだ。
酷く醜く、そして美しいとドラゴンは思う。
だからこそ、この人間は死なせたくなかった。
「見ろ」
人間の目の前で、魔物の肉を噛みちぎる。
「こうやって、生きている」
ドラゴンは生き物の肉を食べ、生きていた。
そうやって、何千年も、生き続けている。
どうしてなど、そんな問いかけは必要ない。
「生きる為に、食べるのだ」
当たり前だ。そして当たり前の結論を言った。
「でなければ、死んでしまう」
「……いや」
目の前のドラゴンが死ぬ姿を想像して。
魔物を愛する優しい人間は、それを拒んだ。
そこにつけ込む価値があると、判断した。
「では、貴様と運命を共にしよう」
「えっ?」
「貴様と共に、餓死しよう」
「ダメ! そんなの、ダメです!」
「ならば、貴様も食え」
ドラゴンは人間に優しくなどなかった。
人間よりも厳しく、人間を咎めた。
その身を犠牲にする覚悟をもって、厳格に。
「わ……わかり、ました」
「よし……ああ、ちょっと待て」
ようやく言うことを聞く気になった様子の人間を制して、ドラゴンは火炎で肉を炙った。
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