【モバマス】 木村夏樹「道とん堀には人生がある」
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28:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/15(月) 04:29:08.25 ID:VQj+6fZHO
初夏の眩しい太陽は次第に傾き、沈んでいく。
一悶着はあったものの、いわゆる妥協点のようなとりあえずの着地点には収まり、問題は終息を迎えた。
やがて二人は改めて仏壇に線香を供え、そうして木村家を出た。
夏樹自身も明日月曜から再び仕事が始まる。
「……これで、良かったのか?」
プロデューサーが運転するセダンは、夕暮れの海岸線をただひたすら走っていた。
「ああ。これで良かったんだ」
海、地平線の彼方へ沈む太陽を眺めながら、助手席の夏樹はボソッと呟いた。
「まだ全てが解決したわけじゃないけど、今はこれでいい……そう思う」
高速道路へと向かう車は、やがて市街地へ入る。
「なんか、色々あって腹減ったな」
「……確かに、そうだね」
「じゃあ、高速入る前にどっか行くか」
プロデューサーはそう言って、その視線を前方や左右へせわしなく動かす。
そんな彼の視線を追うように、夏樹もまたキョロキョロと外を眺めた。
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