【モバマス】 木村夏樹「道とん堀には人生がある」
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16:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/15(月) 03:10:29.78 ID:VQj+6fZHO
「それで、どこへ行こうって言うんだい? 高速にまで乗っちゃってさ」
「……着いてからのお楽しみってやつだ」
「なるほど、それじゃ野暮なことは聞かないさ。アンタと一緒なら、別にどこだっていい……」
このまま、どこまでも行ってしまいたいな――そんな、吐息混じりの呟きを受けたプロデューサーは、一人罪悪感に苛まれていた。
チラリと横に目を配るが、前髪を下ろしたオフスタイルの夏樹、彼女の表情は窺い知れない。
(俺は、お前の好意を……いや、お前の期待を踏みにじる行為をする)
そんな懺悔は、今は届くことはない。
セダンの走行音が、ただ漠然と鳴り響くだけであった。
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