【モバマス】 木村夏樹「道とん堀には人生がある」
1- 20
16:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/15(月) 03:10:29.78 ID:VQj+6fZHO


「それで、どこへ行こうって言うんだい?  高速にまで乗っちゃってさ」
「……着いてからのお楽しみってやつだ」
「なるほど、それじゃ野暮なことは聞かないさ。アンタと一緒なら、別にどこだっていい……」


 このまま、どこまでも行ってしまいたいな――そんな、吐息混じりの呟きを受けたプロデューサーは、一人罪悪感に苛まれていた。
 チラリと横に目を配るが、前髪を下ろしたオフスタイルの夏樹、彼女の表情は窺い知れない。


(俺は、お前の好意を……いや、お前の期待を踏みにじる行為をする)


 そんな懺悔は、今は届くことはない。
 セダンの走行音が、ただ漠然と鳴り響くだけであった。






<<前のレス[*]次のレス[#]>>
57Res/84.32 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice