鷺沢文香「本に、命を」
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8: ◆jEbRvHU8C2[sage saga]
2019/07/14(日) 15:53:42.64 ID:UfnhAP/w0
加えて、棚壁にも収まり切らない本たちが、新聞紙を引いた床に積み重なっています。
私の腰を越えるまでに積み上がった背表紙が、数えられるだけで6列ほど。
数百は下らない文字通り本の山が、奥への道を更に狭めながら、そこにそびえていました。
以前は平地だったハズで、更には棚壁にも空きはあったハズですが、
…まあそこは、叔父さんだから仕方ない、と同じく本の虫として誰ともなしに庇っておきます。

さて、目的の本は『弐』の棚にあると聞いています。
手前の足下ではなく奥部の頭上。
私は山を迂回して奥へと踏み入りました。

埃に塗れながらも棚分類の字札はしっかり読める状態です。
そうでなくとも幾度となく行った運び出しですから、どの位置がどの棚かは、
久方ぶりの今日でなお身体が覚えていました。

奥の右側、目的の本がある『弐』の棚を見上げます。
並べ仕舞った本の上に、寝かせ寝かせで更に積み重なる本。
奥行を考えれば、同じ様な収納であと2列はありそうです。


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