奏「夏紀センパイ、付き合っていただけませんか?」
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42:名無しNIPPER[saga]
2019/07/14(日) 14:47:28.97 ID:lDAUfTp00
その日はいっそう寒い日で、午後からは雪の予報だった。
放課後、夏紀センパイが推薦で大学に合格したことを、久美子センパイから聞いた。
久美子センパイが職員室の滝先生を訪ねた際、たまたま夏紀センパイと遭遇し、教えてもらったらしい。
それはたいへんおめでたいですね。
私はとびきりの笑顔をつくり、弾むような声で答えた。
私には直接、連絡が来ることはなかった。
今日はストーブの効きが悪い。指先がかじかんで、うまく演奏できない。
となりの久美子センパイが心配そうに視線を送るのを気づかないフリして、息を吸い込んだ。
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