奏「夏紀センパイ、付き合っていただけませんか?」
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27:名無しNIPPER[saga]
2019/07/14(日) 14:33:47.37 ID:lDAUfTp00
夏紀「あーー、疲れてきた。アイス奢るからさぁ。もうチャラにしない?」
奏「勝手なこと言わないでください。元はと言えばセンパイが」
夏紀「元はといえば奏が夜中にいきなり電話かけてきたことから始まった」
28:名無しNIPPER[saga]
2019/07/14(日) 14:34:23.12 ID:lDAUfTp00
奏「いちごとキャラメルですよ」
夏紀「ふたつも?」
奏「カフェラテもつけてください」
29:名無しNIPPER[saga]
2019/07/14(日) 14:34:54.27 ID:lDAUfTp00
奏「とはいえ私も鬼ではありませんから」
夏紀「鬼だろ」
奏「他の条件も提示してあげます」
30:名無しNIPPER[saga]
2019/07/14(日) 14:35:24.01 ID:lDAUfTp00
奏「夏紀センパイ、付き合っていただけませんか?」
31:名無しNIPPER[saga]
2019/07/14(日) 14:35:55.88 ID:lDAUfTp00
夏紀「えっ」
奏「……あっ、違くて、えと、その」
32:名無しNIPPER[saga]
2019/07/14(日) 14:37:07.49 ID:lDAUfTp00
奏「映画……映画です。ちょうど観たい映画があるんです。映画ってほら、一人で観るより誰かと観たほうが感想を言い合えたりして楽しいじゃないですか。本当は梨々花を誘うつもりだったんですけど、その、タイミングもいいんで……」
夏紀「映画かぁー」
奏「付き合ってくださったら、あ、べつにおごりとかじゃなくてもいいですし、映画にご同行くださるだけで十分ですので。悪い条件じゃないでしょう?」
33:名無しNIPPER[saga]
2019/07/14(日) 14:39:50.58 ID:lDAUfTp00
奏「いえいえ、ぜんぜんお気になさらないでください。もともと大して観たいと思っていたわけではありませんし。むしろハーゲンダッツのいちごとキャラメルとチョコミントを一か月連続で奢っていただけると思えばそちらのほうがよほど」
夏紀「コラ」
奏「これぽっちも残念になど思っていませんよ? 朝昼晩とカフェラテを飲めると思えば、映画のことなどきれいさっぱり忘れてしまいそうです」
34:名無しNIPPER[saga]
2019/07/14(日) 14:41:20.21 ID:lDAUfTp00
夏紀「だって休日は一日練習だから、行くなら平日しかないっしょ」
奏「そんなこと言っても授業が……大会だって近いのに!」
夏紀「練習始まる時間までに戻ってこれば、ダイジョブっしょ」
35:名無しNIPPER[saga]
2019/07/14(日) 14:41:48.99 ID:lDAUfTp00
夏紀「だって休日は一日練習だから、行くなら平日しかないっしょ」
奏「そんなこと言っても授業が……大会だって近いのに!」
夏紀「練習始まる時間までに戻ってこれば、ダイジョブっしょ」
36:名無しNIPPER[saga]
2019/07/14(日) 14:42:52.69 ID:lDAUfTp00
そう言ってセンパイは私に向けて、左手を差し出した。
37:名無しNIPPER[saga]
2019/07/14(日) 14:44:06.34 ID:lDAUfTp00
学校をサボるのは、はじめてだった。
親のフリをして学校に電話をかけるのも、
平日の朝に反対方向の電車に乗るのも、
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