190: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 19:02:48.64 ID:6Fy41Xha0
「我々は、勝つっ! 気合いを入れろっ! アンツィオの力を見せてやれーっ!」
最後に私がそう締めると、みんなは「いぇえーいっ!」「おぉーっ!」と思い思いに叫んで、拳を天高く突き上げた。
191: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 19:04:22.32 ID:6Fy41Xha0
我々はやれる。我々は勝つ。
そう熱く信じながらも、胸の内の冷静さは失わないように。
192: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 19:05:53.76 ID:6Fy41Xha0
と、そこまでいって、ようやく私はケイへ連絡を入れていないことに気付いた。
我々が第2ステージをクリアしなければ、またケイは第1ステージをやり直すことになるんだ。
『ハァイ、どうしたの、アンチョビ?』
193: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 19:07:56.82 ID:6Fy41Xha0
そして、7月5日、日曜日。
大洗はやはり、荒れ地の真ん中でマップを広げて作戦の最終確認をしていた。
194: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 19:08:40.46 ID:6Fy41Xha0
ちょっと休憩します。
20分すぎに戻ります。
195: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 19:22:18.43 ID:6Fy41Xha0
再開します。
196: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 19:23:43.27 ID:6Fy41Xha0
ペパロニからの通信は、試合開始から15分が経過した頃にあった。
耳にあてたヘッドフォンを通して、威勢の良い声が届く。
『ドゥーチェっ! デコイ配置したっすっ!』
197: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 19:25:28.16 ID:6Fy41Xha0
「ペパロニ。大洗の連中はまだ街道に現れていないか?」
『もう離れちゃってるっすけど、さっきはいなかったすね』
198: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 19:27:23.02 ID:6Fy41Xha0
通信が切れる。と同時に私は、隣のセモヴェンテのハッチから上半身を出すカルパッチョへ顔を向ける。
「カルパッチョ、お前も予定通りここで指示があるまで待機だ」
199: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 19:30:13.92 ID:6Fy41Xha0
ペパロニ率いるクアトロチームは大洗の背後――十字路の西側へ向かっている。
が、まだドゥーエとトレのどちらが十字路の北へ、どちらが南へ向かうかは決めていない。
「……過去のループでは、北にティーポ89、南にM3リーがいたはずですが」
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