180: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 18:46:06.74 ID:6Fy41Xha0
「よし、完成だっ!」
結局、午前中のうちに作戦会議は終わらず、作戦が細部までまとまったのは昼休憩のこととなった。
181: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 18:47:29.59 ID:6Fy41Xha0
気を引き締めて、カルパッチョへ向かって口を開く。
「さて、それじゃあ、カルパッチョ。この作戦を資料にまとめてくれ」
「放課後の練習終わりまでに出来てたら助かるな」
182: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 18:48:51.10 ID:6Fy41Xha0
「うん、任せた」
「私は各車長の指揮系統の教育をしておく」
「私たち三人がいなくても、ある程度の立ち回りは考えられるようにしておかなければな」
183: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 18:50:06.07 ID:6Fy41Xha0
……と、気を取り直して。
「では、解散っ!」
184: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 18:50:57.08 ID:6Fy41Xha0
「ホントか? あまり無理はするなよ」
「ドゥーチェこそ。気負いすぎないでくださいね」
185: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 18:53:24.57 ID:6Fy41Xha0
というわけで、昼休憩の後は授業そっちのけで練習メニューの考案を行った。
マカロニ作戦。トルメンタ作戦。雲形定規作戦。
ニッビョ作戦。分度器作戦。地球儀作戦――。
186: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 18:55:19.62 ID:6Fy41Xha0
「みんなっ! 資料は行き渡ったかっ!」
私が問いかけると、階下から「ばっちりっす!」「おっけーっすよっ!」「ありますっ!」と口々に声が届く。
187: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 18:57:23.88 ID:6Fy41Xha0
カルパッチョがわかりやすくまとめてくれたとはいえ、確かにいつもよりも資料の量は多い。
座学の苦手なアンツィオのみんなが不安に思うのも無理はないだろう。
「あー、いいかお前ら、ちょっと訊け?」
188: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 18:59:40.20 ID:6Fy41Xha0
「あのなジェラート、向こうだって万全の準備をしてくるんだぞ」
「これくらいやらなくてどーする?」
「前にも言っただろ?」
「どうせ奴らは『アンツィオはノリと勢いがなければ総崩れ』とかなんとか思ってるんだぞ。それで良いのか?」
189: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 19:01:22.47 ID:6Fy41Xha0
あぁあ、血の気が多すぎるのもいけない。
「待て待てみんなそう怒るな?」と私が宥めると、カルパッチョが「ただの推測だから」と続けた。
287Res/150.45 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20