アンチョビ「一万回目の二回戦」
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118: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 21:52:42.94 ID:8naFKaaW0

「はいっ。それじゃあ気を取り直して――」

 ぱんっとケイが手を叩く。

以下略 AAS



119: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 21:54:56.48 ID:8naFKaaW0

「負け方に意味があるのかもしれませんね。今回の作戦が、たまたま何かの条件を満たしていたのかも」

 カルパッチョが続けると、ケイが大きく手を広げた。

以下略 AAS



120: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 21:56:57.78 ID:8naFKaaW0

「まぁでも、つまりそういうことね。大事なのは負け方。大洗に、どう負けるかよ」

「……やっぱり勝っちゃ駄目なのか?」

以下略 AAS



121: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 21:58:53.64 ID:8naFKaaW0

「正史……正しい歴史、ですか……?」

「前回の我々はそこを辿れたってことか?」

以下略 AAS



122: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 22:01:03.11 ID:8naFKaaW0

 ――では、我々の場合はどうすれば良いか。

「マカロニ作戦を決行し、ペパロニが全てのデコイを配置し、大洗に数が合わないのを見破られ、徐々にアンツィオの車輌を削られ、負ける」

以下略 AAS



123: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 22:02:42.24 ID:8naFKaaW0

「そんなに難しく考える必要ないわよ」

 ケイが左右に指を振る。

以下略 AAS



124: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 22:04:18.13 ID:8naFKaaW0

「さて、これで伝えなくちゃいけないことは全て伝えたわ。あとは各人がクリアを目指せば、きっとゴールに辿り着ける」

 イレーザーを手に取ってホワイトボードの図を消し、私の隣を通り過ぎる。
 その背中へ、私は声をかけた。
以下略 AAS



125: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 22:05:32.72 ID:8naFKaaW0

「でも一つ訊かせて、アンチョビ」

「なんだ」

以下略 AAS



126: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 22:06:59.98 ID:8naFKaaW0

 私は答えた。

「そりゃあそうだ。当たり前だろう」

以下略 AAS



127: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 22:09:36.18 ID:8naFKaaW0

「なあに?」
「……ああ、安心して。貴女がどの選択をしようと、第1ステージはきちんと毎回クリアするから」
「まぁ、たまにはしゃいでゲームオーバーしちゃうかもしれないけど、それも貴女には関係ないしね」

以下略 AAS



128: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 22:10:50.39 ID:8naFKaaW0

 残された我々はしんと静まりかえってしまったが、やがてカルパッチョが「ドゥーチェ」とぽつり言葉を吐く。

 その声色がなんだか湿っぽく、私はそれを吹き飛ばすよう、できるだけ明るく言葉を返した。

以下略 AAS



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