まかなかったジュン「なんか、違うんだよな」
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/11(木) 23:39:53.05 ID:WzP8/AKoO
『まきますか まきませんか』

その選択に対して、まかないことを選んだ僕の人生は、まいた僕のそれと比べると、酷くつまらないものになったのは、ご存知の通りだ。

とはいえ、主語を省いた上でいきなりまくかまかないかを選べと言われて、素直にまくと答えられる者がいかほど存在するだろうか。

捻くれているのは、僕だけではなかろう。
むしろ、僕のように捻くれている奴が大半だ。
というのは、言い過ぎかも知れないけれど。

少なくともこれまでの人生経験上、捻くれていない人間の方が珍しいと、断言できる。

だからあの時、まかなかった僕は、そうした意味では自然な選択をしたと言えた。
そんな風に自然と間違えてしまうのが人間であり、その過ちに気付くのは大概、ずっと後になってからだ。

「……楽しかったな」

思わずひとりごちると、途端に寂しくなる。
精巧に作られた生きたドール達が繰り広げる、至高の少女を目指す戦いに巻き込まれたまかなかった僕は今、ドール作りに精を出していた。

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2:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/11(木) 23:42:40.90 ID:WzP8/AKoO
「なんか、違うんだよな」

石膏粘土を捏ねて、顔の造形を作り出す。
しかし、これが非常に難しい。
よく出来たドールとは、顔の角度だけでその表情がコロコロと変わるものだ。
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/11(木) 23:45:09.26 ID:WzP8/AKoO
「髪は銀髪で、ヴァイオリンが得意で、草花を愛し、誇り高くて、可愛い、孤独な美少女か」

とりあえずの構想は薔薇乙女達の特徴を全て併せ持った、それこそ至高の少女と呼べる存在。

「そんなの、絶対に不可能だ」
以下略 AAS



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