41:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:24:59.18 ID:zmX2O7Gg0
環「それじゃああなたは、イグナスのことを連れて行くつもりなの?」
桃子「そうよ。さっさとそいつをこっちに渡しなさい」
環「やだよ! イグナスはターニャの王子様だぞ! 誰にもわたさないんだからね!」ギュッ
42:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:25:43.69 ID:zmX2O7Gg0
朋花「私はただイグナスさんの魂の輝きに興味があっただけです。でも生憎声をかけてきたのはあなただったので、あなたと仮の契約を結びイグナスさんとの繋がりを確保することにしたというわけです」
朋花「その仮の契約によって私があなたに托したのは、イグナスさんのエナジーを奪い取る呪いの施術だけですからね」
桃子「仮の契約……それじゃあ、私の仕事が最近さっぱり上手くいかないのは――」
43:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:26:14.39 ID:zmX2O7Gg0
朋花「さて……行ってしまわれましたね」
美也「ええ。ですがまだあなたがいます」
環「イグナスの魂をねらってるんだよね? そうはさせないぞ!」
44:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:26:40.77 ID:zmX2O7Gg0
育「……」
環「ね、ねぇイグナス、おかしなお客さんも帰ったことだし、またターニャといっしょに虫取りしようよ」
育「ごめん。今日はちょっと、ひとりでいさせてくれないかな」
45:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:27:06.62 ID:zmX2O7Gg0
〜〜回想〜〜
育「いつか二人で役者として成功して、この孤児院を大きくするんだ。そうすればみんな飢えることもないし学校にも通える。犯罪に手をそめることだってないはずだよ」
育「あとはそうだな……身寄りのない子どもたちに演技を教えて劇団を作って、各地を回ったりするのはどうかな。えへへ。どうせなら夢は大きい方がいいよね」
46:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:27:41.40 ID:zmX2O7Gg0
――翌日
環(イグナス、あれからずっと元気ないなぁ…)
47:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:28:10.55 ID:zmX2O7Gg0
ごきげんよう、ターニャ王女。先日は取り乱してしまって悪かったわね。
結局私はジレールの街に戻って女優を続けることにしたわ。仕事の手応えは相変わらずだけど……。
だからって諦めるわけじゃないわ。必ず、実力で黙らせてやるんだから。
48:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:28:53.28 ID:zmX2O7Gg0
――さらに数日後
環「本当に雪になっちゃったね」
49:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:29:32.30 ID:zmX2O7Gg0
環「わぁ、雪ほとんど止んでるー! これならいっぱい遊べそう。くふふー」
育「ぼくも小さいころは、雪で遊んだな」
環「ターニャはね、イグナスのおかげで満月がこわくなくなったんだ。だからターニャも、イグナスが雪をこわくなくなるようにしたい」
50:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:30:07.34 ID:zmX2O7Gg0
育「ターニャは、何もかも失ってひとりぼっちになったぼくのそばに、ずっといてくれてる。だからぼくも、ターニャのそばから離れたくないって思うんだ」
環「う……なんか面と向かって言われるとてれるぞ。顔あつくなっちゃう…」
育「そう? あと、それから――」
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