32:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:20:30.22 ID:zmX2O7Gg0
――数日後、王宮
海美「先祖返りしたターニャを魔術なしで抑えた!? 例のイグナスくんが?」
琴葉「ええ。昨日届いたミランダからの手紙によるとね。ただ偶然かもしれないし、先祖返り自体を止められたわけでもないらしいけど」
海美「だけどすごいことだよ。私たちの誰が呼びかけても鎮められなかったのに」
恵美「ところでそのイグナスくんって、一体何者なの?」
海美「捜査のために色々調べさせてもらったけど、元々は郊外ののどかな町、ドリトーラに生まれた裕福な市民だったみたい。それが三年前に汽車の脱線事故で家族を亡くして…」
琴葉「それで天涯孤独になってしまったのね。かわいそうに…」
海美「孤児院の事件については、ギャングが表沙汰にならないように処理したみたいで調べるのが大変だったよ。ただ、逃げた子たちの身の安全は確認されたよ」
恵美「それは良かった」
海美「手筈どおり、希望者には私が指定した安全な孤児院に移ってもらったよ。それに院長さんも無事だった。ただ建物は全焼……あの分だと再建するのは難しいかな…」
琴葉「そう……資料、見せてもらってもいい?」
海美「もちろん。お義兄様もどうぞ」
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