八九寺真宵「はにかみましょうか?」阿良々木暦「是非お願いします!」
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/06(土) 21:06:22.18 ID:p06yTTmjO
「それではどこを甘噛みしましょうか?」
「おいおい、八九寺は何も知らないんだな」

幼い可愛い少女に甘噛みされて嬉しい場所など、それこそ有史以前から決まりきっている。

「肘だ」
「は?」

キメ顔でガッツポーズをして肘を強調する僕のことを、不思議そうに八九寺は見上げた。

「あの、阿良々木さん」
「ん? どうした、八九寺」
「どうして、よりにもよって肘なんですか?」
「気持ち良さそうだから」
「はあ」

理由などあってないようなものだ。
腕を伸ばした際に余る肘の皮膚を甘噛みされるのは、さぞ気持ち良いだろうと僕は考えた。
だからずいっと腕を突き出すと、やや躊躇いながらも、八九寺は余った肘の皮を甘噛みした。

「……はむっ」
「おっ?」

幼い少女の小さな唇が肘に触れたその瞬間。
ほんの一瞬だけ、僕の脳髄に電流が迸った。
しかし、それだけだった。長続きはしない。

「ぷはっ……ご不満ですか?」
「いや、別に不満というわけではないけど……」
「やれやれ、阿良々木さんはわがままですね」

まるで年下の少年に向けるような困った笑みを浮かべながら、真宵お姉ちゃんは膝を叩く。

「とりあえず、膝の上に寝てみてください」
「うん。わかった」

すっかり童心に返った僕は、素直に従った。


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