阿良々木暦「神原、何か飲むか?」神原駿河「私は阿良々木先輩の汗でいい」
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10:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/05(金) 23:20:00.78 ID:vXBrfRKkO
「ひ、ひたぎさん……?」
「ええ、あなたの恋人の戦場ヶ原ひたぎよ」

こちらを見据える恋人の凍てつく視線の先には神原の頭を撫でる為に伸ばした僕の手があり、たしかに手を出したと言えなくもない状況だと気づいた僕は、それが魔の手ならぬ魔の悪手であったと、悟った。

「こ、これは、違うんだ……」
「言い訳無用」

ぴしゃりとにべもなく弁明を切り捨てた戦場ヶ原ひたぎが、こちらにひたひた近づいてくる。
よりにもよって黄色い雨合羽を着ていることもあり、過去のトラウマに縛られた僕は、一切身動きが取れず、逃げ出すことが出来なかった。

「待ってくれ、戦場ヶ原先輩!」

そんな情けない先輩を庇うように、前に出た神原がひたぎさんと対峙した。修羅場である。

「退きなさい、神原」
「戦場ヶ原先輩。私はただ、阿良々木先輩に愉しんで欲しくて、だから、おしっこを……」
「ええ、全部わかっているわ。でもね、神原」

まるで聖母のように慈悲深い笑みを浮かべていた戦場ヶ原は、きりりと表情を引き締めて。

「阿良々木くんにおしっこをかけるのは私よ」

そんな、耳を疑うようなことを言い放った。


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