阿良々木暦「神原、何か飲むか?」神原駿河「私は阿良々木先輩の汗でいい」
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11:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/05(金) 23:24:09.89 ID:vXBrfRKkO
「ひ、ひたぎさん、今なんて……?」
「黙って這い蹲りなさい、この浮気者」
「ぐあっ!?」

おしっこをする神原に合わせてしゃがみ込んでいたことが災いした僕は、顔面を蹴られ、その場に倒れ伏した。

「さてと、神原」
「ひっ!」
「安心しなさい。もう怒ってないわ」

僕の顔面に跨りながら、戦場ヶ原は命じた。

「神原」
「は、はいっ!」
「これから起きることをしかと見届けなさい」
「わ、わかりました!」

そう言って格好良く先輩風を吹かせた戦場ヶ原は、おもむろに黄色い雨合羽の裾をまくって。

「ああ、言い忘れていたけれど、シャワーを浴びている最中に嫌な予感がして慌てて飛び出して来たから、雨合羽の下には何も着ていないの」
「んなっ!?」
「だから少しだけ、良い夢が見れると思うわ」

ひたぎさんの説明の通り。
雨合羽の裾の向こうには、満点の星空が広がっていて、あれがアルタイル、そっちがベガ、そしてデネブといった具合に、見事な夏の大三角形がトライアングルを描き、間を流れる天の川から溢れた落ちた雫が僕の顔面に降り注いだ。

ちょろろろろろろろろろろろろろろろろんっ!

「フハッ!」
「阿良々木ったら、そんなに大口を開けて嗤うなんて、そこまで私のおしっこが飲みたいの?」
「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

狂ったように嗤い哄笑した僕は、尿に溺れた。


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