261:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/04(木) 20:18:53.22 ID:jKKfMeypO
梨子「……千歌ちゃん。残念だけど、まだ私はご飯を食べに帰るつもりはないよ」
千歌「どうして?……もうなんにも残ってないでしょ?」
262:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/04(木) 20:19:52.56 ID:jKKfMeypO
梨子「ところで。……この言葉は時に、誤解を生むこともあると思うの」
梨子「そう……今の千歌ちゃんと同じようにね!」
263:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/04(木) 20:20:44.49 ID:jKKfMeypO
千歌「そんなのなかった。だって、事実が事実としてある以上、たとえ不自然であっても理由がないことはあり得るから。……そんなところかな?」
梨子「……確かに理由のない不自然はあり得ると思う。偶然という言葉で説明はつくからね」
264:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/04(木) 20:21:53.86 ID:jKKfMeypO
千歌「・・・!どっちでもないって……。何を言ってるのか、わかってるの?」
梨子「ええ。……モチロン、わかってるよ。つまり……」
265:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/04(木) 20:23:28.20 ID:jKKfMeypO
千歌「どっちかしかないという、前提……?」
梨子「ええ。……矛盾っていう発想は、『どちらか片方に決まって、どちらかだけが本当のこと』……って。そういう考えから生まれるものだと思う」
266:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/04(木) 20:25:29.32 ID:jKKfMeypO
千歌「……『不自然さ』そのものの前提……」
梨子「……そうよ。私は千歌ちゃんの言う通り、こう考えていた」
267:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/04(木) 20:26:36.17 ID:jKKfMeypO
千歌「ふぅん……なるほどね。理由があっても説明できない不自然さ……か」
268:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/04(木) 20:27:19.65 ID:jKKfMeypO
千歌「……そこら辺はどっちでもいいよ。問題はまず、しいたけの首輪に写っているものが本当に文字なのかってところ……」
梨子「そして、もし本当に《文字》だったとしたらそれがどんな意味を持つのか。……というところ、ね……」
269:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/04(木) 20:28:59.97 ID:jKKfMeypO
梨子(……千歌ちゃんの表情が、さっきと同じになった)
梨子(私が、強烈な焦りを覚えた……あの表情に)
270:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/04(木) 20:31:26.28 ID:jKKfMeypO
千歌「・・・・・・ねぇ梨子ちゃん。梨子ちゃんがそう考えるのは自由だけど・・・普通、《逆》だと思わない?」
梨子「(……!)ぎゃ、《逆》?」
271:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/04(木) 20:33:18.90 ID:jKKfMeypO
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