198:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/03(水) 19:52:09.57 ID:2ASeLL45O
梨子「葉百さんが千歌ちゃんにとって生き別れのお姉さんなら、相手にとっても生き別れの妹よ。その形見の写真、二人で写りたいと思う気持ちが強くても不思議じゃない」
梨子「やっぱり不自然なのよ。わざわざ姉妹の思い出を封じ込めた写真だっていうのなら、この写真である必要がない」
199:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/03(水) 19:57:08.27 ID:2ASeLL45O
梨子「……もしかしたら他に隠された機能があるのかもしれない。でも、少なくともこのペンダントの画面には葉百さんとしいたけちゃんの写真が一番に表示されている」
梨子「これって要するに、このペンダントの持ち主は葉百さんとしいたけちゃんが写っているところを、一番大事にしているってことにならない?」
200:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/03(水) 19:58:05.83 ID:2ASeLL45O
千歌「・・・」
梨子「……」
201:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/03(水) 19:59:42.97 ID:2ASeLL45O
梨子「……もし本当に千歌ちゃんが生き別れのお姉さんと形見として写真を撮るんだとしたら、こんな写真にならないはず」
千歌「大事な人とは一緒に写りたがるから?」
202:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/03(水) 20:00:58.73 ID:2ASeLL45O
千歌「……いいかな?チカにとってこのペンダントが大切なのには理由があったよね?」
梨子「……生き別れの《家族の形見》だから……」
203:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/03(水) 20:02:03.10 ID:2ASeLL45O
梨子(葉百さんは、千歌ちゃんによく似ている……そんな人が写真撮影を求めてきたら、記憶に残らないとは考えにくい……)
梨子「た、たまたま人がいない時に撮影したのよ!」
204:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/03(水) 20:03:06.73 ID:2ASeLL45O
千歌「……考え事してるところ悪いんだけど、話、続けてもいい?」
梨子「あ。ごめん千歌ちゃん!……いいよ、続けて」
205:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/03(水) 20:04:44.95 ID:2ASeLL45O
梨子「え、そうかな……?直接会って渡さなくても、間接的に渡す方法だってあると思うんだけど……」
千歌「問題はそこじゃないんだよ。もし間接的に渡したんだとしたら、今度は《いつ》この写真を撮ったのかが問題になる」
206:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/03(水) 20:07:51.20 ID:2ASeLL45O
梨子(《いつ》この写真が撮られたかだなんて……わからないからこうやって聞いてるんだってば!)
梨子(大事にしていた理由だなんてそれこそそんなのこっちが聞きたいわよ!)
207:名無しNIPPER[saga]
2019/07/03(水) 20:10:25.56 ID:2ASeLL45O
梨子(私のオクソクには前提がある……)
梨子(それは、葉百さんがもし生き別れの姉なら、事情を知らない人にはバレてはならないということ)
208:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/03(水) 20:11:28.77 ID:2ASeLL45O
千歌「……確かに、それなら《誰か》の部分はクリアできるね」
千歌「けど、《いつ》の部分には答えたことにならない」
629Res/559.61 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20