206:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/03(水) 20:07:51.20 ID:2ASeLL45O
梨子(《いつ》この写真が撮られたかだなんて……わからないからこうやって聞いてるんだってば!)
梨子(大事にしていた理由だなんてそれこそそんなのこっちが聞きたいわよ!)
梨子(け、けど……理由の方は考えようがある!)
梨子「だ、大事にしていた理由は、やっぱり葉百さんにとって思い出の品だから……」
千歌「でも、その思い出っていうのは梨子ちゃんが教えてくれたように、中の写真のことを指していたんだよね?だとすると、どうしてこの写真が思い出なのかな?」
梨子「そ、それは……そう!そのペンダントって画像のデータを表示するんでしょ?だったら元は違う画像でそれが大事な思い出だったんだよ!」
千歌「…………だったらやっぱり、この写真はチカが葉百さんに会った時にしか撮れないことになるよね?」
梨子「え、え?どういうこと?」
千歌「元が違う画像だとしたら、どこかのタイミングでこの画像に変わっているってことになるよね」
梨子「……そ、そうね」
千歌「それで?そのタイミングって《いつ》なんだろう?」
梨子「……!」
千歌「さっき、チカ言ったよね」
千歌「《いつ》、《誰》がこの写真を撮ったと言えるのか?」
千歌「……チカ以外にいないんだよ。あの時以外にないんだよ」
梨子「ちょ、ちょっと待って!」
梨子「どうしてそう言い切れるの!?別の可能性もあるかもしれないじゃない!」
千歌「……じゃあ、梨子ちゃんは、示してくれる?」
千歌「その別の可能性を」
梨子「……くっ!」
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