紬「エスパー少女は17歳」
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31:名無しNIPPER[saga]
2019/07/01(月) 22:20:54.22 ID:lCVrPTby0
「公私混同よ。鯉が可哀そうだわ」

 ムギセンパイは静かに、けれど確かに怒りを湛えた口調で言った。
 確かに鯉は哀れだった。
 生徒や教師、学校中から不気味と言われ、飼育担当である生物委員にさえ、避けられていた。本当は毎日餌をやらないといけないのに、一年のとき生物委員だった純は、三日に一度しか餌やりをしていなかった。私が咎めても、鯉は強いから大丈夫、とへらへら笑って取り合わない。私もそれ以上は言わなかった。完全に他人事だったし。



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