21: ◆OtiAGlay2E[sage]
2019/06/24(月) 03:55:32.12 ID:v/g2u2sn0
☆★☆★☆★☆★
初めて佐竹飯店に入ってから暫くが経った初夏。佐竹飯店には定期的に通うようにしている。
通ううちに他の常連客とも顔なじみになった。八百屋のおじさんもそうだったけどみんないい人で、佐竹さんと話すこととは別に、この人たちと会うことも密かな楽しみになっていた。
「こんにちはー」
そして今日も佐竹飯店の暖簾をくぐった。最初のころは入るのにも緊張していたけどすっかり慣れてしまった。
今日は平日の放課後、ピークの時間帯とかぶっていないため店の中はガランとしていた。
「いらっしゃませー♪」
厨房から佐竹さんが出てきた。お客さんがいない間に食材の下準備をしていたようだ。
佐竹さんと話すのにもだいぶ慣れた。今では普通に友達と話す感覚で話すことができる。
案内されるまでもなく、カウンター席に着く。
カウンター席の一番真ん中。誰もいないときは僕がそこに座ることが常になっていた。
45Res/33.88 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20