32: ◆lzviyyuS8U[saga]
2019/06/20(木) 23:04:15.02 ID:jwn2ZKGxO
すいません、トリップつけ忘れました。
そのため常に人目を避けて選んで暮らして、次の日にはまたイジメられて場所を変える生活を送っていました。
季節はいつのまにか秋となり、水を飲もうと水辺に移動した時、今まで見たことの無いような美しい物の群れを見ました。
それは白鳥でした。
長くしなやかな首をのばし、まぶしいばかりの白いつばさをはばたいて、白鳥たちはあたたかい国へと飛んでいくところでした。
一海はあっけにとられて、その美しい烏たちが空のかなたへ去っていくのを見送っていました。
「ちくしょー、俺があんな鳥になれたら、どんなに幸せなんだろうな。想像がつかねえや。だがアヒルの仲間にさえ入れない俺がそんな事を考えてどうするんだ」
そして冬が来て、沼には氷が張りはじめました。
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