9:名無しNIPPER[sage saga]
2019/06/19(水) 23:29:17.16 ID:ikHTZENWO
「高木さん……?」
「ねぇ、西片」
彼女がどこまで本気なのか、尋ねる前に。
「さっきの薬、なんだったと思う?」
「さっきの薬?」
「私たちが飲んだあの薬が、もしも……」
高木さんが意味深に、一拍置いた、その時。
「っ……!?」
ぎゅるるるるるるるるるるるるるるるるぅ〜!
なんだ、今の音は。
この世のものとは思えぬ音色。
まるで、地獄の底から響いてくるような。
「下剤、だったとしたら?」
「……えっ?」
そんな、馬鹿な。
嘘だ。信じたくない。
しかし、それは紛れもなく現実であり。
「ふふっ。困ったね」
「た、高木さん……?」
「西片も私も、ここで漏らしちゃうね?」
ぎゅるるるるるるるるるるるるるるるるぅ〜!
またあの音だ。
しかし、今度は地獄から響いたわけではなく。
間違いなく、高木さんのお腹から、聞こえた。
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