5:名無しNIPPER[sage saga]
2019/06/19(水) 23:24:03.07 ID:ikHTZENWO
「大丈夫、西片? その薬、すごく苦いよ?」
「へーきへーき! 僕にかかれば余裕だよ!」
優越感に浸った今の僕に怖いものなどない。
本当は、コーヒーとか、苦いのは苦手だけど。
彼女を勇気付ける為に、ひと肌脱ぐとしよう。
「それじゃあ、せーので、一緒に飲も?」
「こっちはいつでもおーけーだよ!」
包みを開けて、飲む準備は万端。
「せーのっ!」
彼女の掛け声と一緒に。
僕は薬を一気飲みした。
粉っぽさが口中に広がる。
そこでふと、気づく。
自分の分の水を汲んでないことに。
そんな僕に、すかさず。
「はい、西片。お水」
気が効く高木さんが水をくれた。
「んぐっ……ぷはっ!」
それを飲み干してから、感謝を告げる。
「ありがとう高木さん、助かったよ」
「ふふっ。どういたしまして」
ニコニコ笑う彼女を見て、違和感を覚えた。
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