ルビィ「前略、スカーフを結ぶのが上手くなりました」
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:
名無しNIPPER
2019/06/19(水) 18:54:10.31 ID:7L9xASmvO
ふと、手に握られた布の感触を確かめる。さっきまで自分の首に巻き付けられていた、スカーフ。サラサラとして、手に伝わる感覚が心地よい。
浦の星女学院では、学年ごとに色の誓うスカーフを付けるのが校則で決められていた。学校が変わった今、それを強制する校則は無いにしろ、やはり、今まであったものをなくす、というのは何となく気持ちが悪いし、何より不格好だ。
リボンほど派手ではない、ネクタイほど地味でもない。静かに、一点、アクセントを残す布、スカーフ。
以下略
AAS
10
:
名無しNIPPER
2019/06/19(水) 18:54:51.43 ID:7L9xASmvO
ゆっくりとした動作でベッドから起き上がり、姿見の前に立つ、既にシャツの端々には少しだけ、皺が出来ていた。
スカーフを手に取り、首の後ろに掛ける。捻じれることの無いように手で戻していき、前で二つ揃える。
ルビィ「ええと……お姉ちゃんどうやって結んでくれてたっけ……」
以下略
AAS
11
:
名無しNIPPER
2019/06/19(水) 18:55:30.08 ID:7L9xASmvO
倒れ込むと、落下の勢いそのままに、腹に衝撃を受けた。
ルビィ「ぐえっ……!何!? ああ……携帯…」
痛みの感じる箇所を手で探ってみると、ベッドの上に投げ出されていたスマートフォンが、腹に刺さっていたことが分かった
以下略
AAS
12
:
名無しNIPPER
2019/06/19(水) 18:55:58.36 ID:7L9xASmvO
小一時間の格闘の末、スカーフを巻き上げることが出来た。
ルビィ「…………出来た!!」
姿見に映る自分の姿は、少しばかり誇らしげだった。少し形が崩れている個所もあるが、普段の生活では気付かれない範疇だろう。
以下略
AAS
13
:
名無しNIPPER
2019/06/19(水) 18:56:26.08 ID:7L9xASmvO
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以下略
AAS
14
:
名無しNIPPER
2019/06/19(水) 18:57:14.17 ID:7L9xASmvO
上下のパジャマを脱ぎ、腰回りにスカートを付け、気持ち上の方で留める。
横着して、ボタンをはずしていないシャツを頭の上被り、頭と袖を同時に通す。おかあさんが新しく卸してくれた物らしく、パリッと糊が利いていて気持ちがいい。
上下の服を素早く着替えて、ベッドの上に置かれたスカーフを無造作に掴み、姿見の前に立つ。
以下略
AAS
15
:
名無しNIPPER
2019/06/19(水) 18:57:42.53 ID:7L9xASmvO
ルビィ「出来た……」
驚くほどあっけなく、その形は完成した。
ルビィ「……お姉ちゃんも、こんな風にきっちり着てたっけ」
以下略
AAS
16
:
名無しNIPPER
2019/06/19(水) 18:58:14.51 ID:7L9xASmvO
ルビィ「あれ…?」
姿見に映る自分の姿を、覗き込むように見つめてみる。見られたはずの自分の見た目にちょっとした違和感を感じた。
悪いものじゃない、むしろ、いい。まっすぐ伸びたスカーフも、皴一つないシャツを羽織る姿も。
以下略
AAS
17
:
名無しNIPPER
2019/06/19(水) 18:58:46.31 ID:7L9xASmvO
ルビィ「あ!そうだ!」
ひとつ、いいことを思いつきました。
以下略
AAS
18
:
名無しNIPPER
2019/06/19(水) 19:00:12.51 ID:7L9xASmvO
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以下略
AAS
19
:
ミス
2019/06/19(水) 19:01:27.55 ID:7L9xASmvO
>>3
不要
>>13
着なさいな→来なさいな
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