84: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/18(火) 21:04:10.20 ID:5Y2de4vS0
「おい、真美。今日のレッスンはこれくらいにしておかないと」
「……ううん、まだ足りないよ」
85: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/18(火) 21:04:40.46 ID:5Y2de4vS0
――。
86: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/18(火) 21:05:14.42 ID:5Y2de4vS0
「……ぅぁ」
「もー、頭押さえて辛そうじゃない。無理するんじゃないの」
87: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/18(火) 21:05:47.96 ID:5Y2de4vS0
「うー、さぶ……」
いつの間にか冬が来て、すっかり寒くなっちゃった。
88: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/18(火) 21:06:21.39 ID:5Y2de4vS0
がちゃり。
昼間は誰もいない部屋の、玄関の鍵を開ける。
89: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/18(火) 21:06:49.72 ID:5Y2de4vS0
真美じゃ、ダメなのかな。
真美じゃ、兄ちゃんと一緒にいられないのかな。
90: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/18(火) 21:07:21.71 ID:5Y2de4vS0
ベッド、ふかふかしてて柔らかい。
真美の辛い気持ちをぜーんぶ吸いこんでくれるみたい。
91: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/18(火) 21:07:52.38 ID:5Y2de4vS0
もっと兄ちゃんに甘えたいな。
「兄ちゃん、もっとー」
92: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/18(火) 21:09:57.42 ID:5Y2de4vS0
兄ちゃんがしてくれる一つ一つが、真美を幸せにしてくれる。
「兄ちゃん、おやつー」
93: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/18(火) 21:10:34.69 ID:5Y2de4vS0
「そんなにケーキが好きか?」
「うん、好きだけど……」
462Res/282.83 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20