394: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/24(月) 00:18:08.07 ID:QHO8M2d60
駐車場に車を止めて、お店の前に行ってみると……。
「あ,ここって……」
「おっ! 覚えてたか」
そりゃそうだよ!
だって、ここ教えたのって……。
「いつだったか、お前が教えてくれたお店だよ。デザートが絶品なんだろ?」
「あ、うぅぅぅぅ……」
しゅぼん!
あのときのこと思い出したら一気に恥ずかしくなってきた!
真美が勘違いして兄ちゃんにあれこれサポートしてたときに教えた店じゃん!
いや、兄ちゃんも悪いんだけどさ!
「真美に教えてもらったときから、今日の日には、ここに来ようと決めてたんだ」
「え……?」
「あとから勘違いの話を聞いて、お互いの空回り加減に笑っちゃったよ」
いや、俺が悪かったのかな。
たぶんそう言い掛けた兄ちゃんの口を、真美の手で塞いだ。
「お互い様っしょ、兄ちゃん」
「……ああ、そうだな」
そんなやりとりをしてる内に身体も足取りも軽くなって。
二人で、お店に入っていった。
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