171: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/20(木) 02:10:05.68 ID:l0zubfjX0
謝って項垂れる兄ちゃんを見て、真美はなんとなく分かった。
「俺は、知ってたんだ」
その言葉を聞いても、真美は全然驚かなかった。
そっか、そりゃそーだよね。
あれで気付かなかったら、とーへんぼくとかいうレベルじゃないって。
「そんなに深く考えてなかった。誰にでもよくある、憧れみたいなものだろうって」
「むう、そんなてーどだったら真美、あんなに必死にレッスンしないよ」
「そうだな、そうだよな」
また風が吹いた。
さぶい、ちょっと厚着してるのにまだ寒い。
そう思ってたら、兄ちゃんが上着を脱いで、真美に羽織らせてくれた。
「その気持ちを歌詞にしたら、きっといい歌になると思った。真美なら上手く歌えると思った」
上着、すっごくぽかぽかして、暖かい。
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