172: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/20(木) 02:10:45.74 ID:l0zubfjX0
「真美の想いを知ってて、踏みにじったんだ、俺は」
兄ちゃんはゆっくりとゆっくりと、自分を締め付けていく。
「疑いすらしなかった。自分はいい仕事をしてるって」
兄ちゃん、震えてるじゃん。
寒いんだよね。
明日も仕事なんだから、無理しちゃダメだよ。
「小鳥さん、怒ってたな。あの人、アイドルじゃない素のお前たちを、誰よりもよく見てるから」
そだよ、ピヨちゃんは自分のことよりも何よりも、真美たちのことを一番に考えてくれてるもん。
でも真美、知ってんだかんね。
兄ちゃんがお軽い声で事務所に入ってきた時、りっちゃんの拳が一番力入ってたの。
よかったね、キレたのがりっちゃんじゃなくて。
「……社長室で放心してたら、律子にも一発もらったよ」
あっ、結局貰ってんじゃん。
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